院長ブログ

2021.01.26更新

コロナ禍の大変な状況下で皆さまお過ごしかと思いますが、もうすぐスギ花粉症のシーズンが到来いたします。今日は花粉症に対する初期療法についてご紹介します。

2021年のスギ花粉飛散量は昨年と比べて多く、今年は昨年の約1.8倍程度の飛散量が予測されるという報道もありました。また、早ければ2月7日ごろに飛散が始まるという報道もありました。

コロナ禍でくしゃみ、鼻水、目の充血、メヤニなどの花粉症の症状が出ると、コロナ感染症状と勘違いされていまうのでは?とご心配の方もいらっしゃるかと思います。

そこで、こんな状況だからこそお勧めしたいのが、花粉症に対する初期療法です。初期療法とは、何か特別なことをするのか?と思われるかもしれませんが、大層なことではなく、ただ花粉が飛散する前から抗アレルギー薬の使用を始める、という単純なことです。花粉症が本格的に始まる前からお薬を使用することにより、アレルギー症状の発症を軽く抑えることが可能と報告されております。つまり、1月末から2月初旬までにお薬を始めていただければ、症状を軽減できると考えられます。

目の症状に対しては、1日2回で済む抗アレルギー点眼液や、どうしてもコンタクトレンズをお休みできない方のためにコンタクトレンズ装用時にも点眼できる抗アレルギー点眼液もございますので、お気軽にご相談ください。また、抗アレルギー点眼液だけでは治らない、程度の強いアレルギー症状にはステロイド点眼液の併用も行なっております。ただし、ステロイド薬は副作用で眼圧が上がることがあります。当院では、ステロイド点眼液を併用する際には定期的に眼圧を測定し、副作用が出ていないか確認いたしますので、安心してお使いいただけます。

投稿者: 赤塚眼科はやし医院

2019.01.22更新

ご覧になった方も多いと思いますが、1月21日に博多華丸・大吉さんが司会を務めるNHKの『あさイチ』という番組で、『急性内斜視』という病気についての特集がありました。内斜視とは決して珍しい病気ではありませんが、先天的な乳児内斜視や、遠視が強いためになる調節性内斜視など、比較的小さい頃から発症することが多い病気です。『急性内斜視』とはその字のごとく、今まで内斜視の症状が無かったのに、急に内斜視の症状が出でくる病気なのです。ですから、小さいお子さんに限らず、番組で紹介されていたような、今まで内斜視なんて生まれて一度と言われたことがなかったような中学生や高校生が急に内斜視になってしまうのです。スマホやタブレットの普及に伴い近年この『急性内斜視』が増えており、別名『スマホ内斜視』とも呼ばれ、眼科では問題となっております。今までなかった病気というわけではありませんが、近年本当に増えたな、と外来でも実感しております。当院では去年だけで3名もいました。番組でもご紹介があったように、まずはスマホやタブレット、近くを見る時間を極力減らすことが治療の第一歩だと思います。お子さんにスマホを見るのを止めるように言うのは容易ではありませんが、治らないと物が二重に見える、『複視』という症状が続き、見た目も片目が内側に寄っている外見になってしまい、最終的には手術をしなければいけなくなります。スマホやタブレットが普及して、生活は便利になったことの方が多いかもしれませんが、小さいお子さんの近視の増加や急性内斜視などの副作用には今後も注意が必要ですね。

投稿者: 赤塚眼科はやし医院

2018.07.05更新

6月29日から7月1日にかけて、日本白内障屈折矯正手術学会が東京国際フォーラムにて開催され、参加してきました。そこで、とても興味深いお話が聞けました。

白内障手術を専門にされている先生方には馴染みのある単語だったかもしれませんが、「Negative Dysphotopsia」という白内障手術後におこることがある症状についての講演でした。日本語では「陰性異常光視症」と訳されているようですが、白内障手術後に耳側に三日月状の影が見える、という症状です。

確かに白内障術後に影が見える、と自覚される方は私も今まで何名か拝見したことがありますが、手術は問題なく施行されており、見た目にはなにも異常所見がありません。2000年に初めて報告があったようですが、未だにはっきりした原因は分かっていないようです。白内障手術直後に20%の方でみられ、自然に改善する事が多いようで、長期的にみると1.5%から3%の方にみられる症状との報告があります。

今回の学会での講演では、Negative Dysphotopsiaを生じた症例で、眼内レンズの入れ替え手術を行い、嚢外に眼内レンズを固定することによって症状が改善したそうです。通常の白内障手術では、水晶体嚢という、水晶体を包んでいた透明な「嚢」という袋に眼内レンズを入れるのですが、嚢外固定というのは嚢という袋の中に固定しないで、水晶体嚢の上に眼内レンズを固定する方法です。白内障手術後に影が見えて困っておられる方には治療法になるかもしれない、とても興味深いお話でした。

投稿者: 赤塚眼科はやし医院

2018.02.21更新

2月14日より都内でスギ花粉の飛散開始のニュースがありました。いよいよ今年も花粉シーズンの到来でしょうか。確かに外来でも先週あたりから「目がかゆい」と訴えられている方が増えてきました。今年の花粉の飛散量は平年並みから平年よりやや多めと予報がありますが、花粉症の方にはつらいシーズンがやってきますね!?

もうすでにご存知の方も多いと思いますが、花粉症対策方法をおさらいしてみましょう。

1.外出時はマスクを着用する。

2.外出時はメガネやゴーグルを装用する。薬局で花粉症対策用のゴーグルは以前からみかけましたが、近年花粉症対策用の見た目もおしゃれなメガネも販売されるようになりました。実際メガネを装用することで、30%程度の花粉をカットできるという報告もあります。

3.外出しないことが一番ですが、そうもいきませんので、せめて花粉を室内に持ち込まない。室内に入る前に上着など洋服についた花粉を落としてから入るといいと思います。最近では花粉を付きにくくするスプレーなども販売されているようなので、その効果に期待したいですね!

4.早めに抗アレルギー薬を使用する。本格的に花粉が飛散する前から抗アレルギー薬を使うことで、発症した際の症状を軽くすませることが可能といわれています。毎年花粉症でつらい思いをされている方には特におすすめです。

他にも効果的な予防策があれば随時ご紹介していこうと思います。

投稿者: 赤塚眼科はやし医院

2018.01.23更新

年が明けて3週間もたってしまいましたが、あらためて、明けましておめでとうございます!

すでにお気づきの方も多いかと思いますが、クリニックのホームページをリニューアルいたしました。

病気の説明もなるべく分かりやすく書き直したつもりですが、一読いただけると幸です。

分かりづらいところや、もう少し詳しく知りたいことがあれば、気軽にお声かけください。

ホームページはまだ完成しておりませんので、少しでも良いものをつくっていきたいと思います。

ブログというものを始めてみましたが、なるべく新しい情報を皆様にお届けできればと思います。

では、今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

投稿者: 赤塚眼科はやし医院